塾のホームページがhttpのままだと、何が起きる?

保護者のブラウザに「保護されていない通信」と表示されます。40塾のうち10塾(25.0%)が、いまもhttpのままでした。

問い合わせフォームがあるページでは、入力欄をタップしたときにより目立つ警告が出ることがあります。

40塾のうち、10塾がhttpのまま(1マスが1塾)

httpのまま 10塾(25.0%)https対応済み 30塾(75.0%)
塾の公式サイトとして案内されているURLのスキームで判定。2026年7月時点。

ChromeやSafariは、暗号化されていないサイトを開くとアドレスバーに注意表示を出します。保護者がそれを見て何を思うかは人それぞれですが、少なくとも「この塾は大丈夫だろうか」という一瞬の引っかかりは生まれます。体験申込みの直前にその引っかかりが起きるのは、もったいない話です。

ただ、今回の調査でより気になったのは別のことでした。

httpのままの塾は、他の面でも弱い?

弱い傾向がはっきり出ました。httpの10塾は7項目中平均3.7項目で課題ありと判定され、https対応済みの塾(平均1.3項目)の約3倍。総合スコアの平均も54.9点対76.9点で、22点の開きがありました。

総合スコアの平均(100点満点)

  • httpの塾54.9点
  • https対応済み76.9点
母数はhttp群10塾・https群28塾(2塾はスコア算出対象外)。バーの長さは100点を全幅としたときの割合。
httpのままの塾と、https対応済みの塾の比較
比較項目httpの塾https対応済み
塾数10塾30塾
総合スコア平均54.9点76.9点
課題ありの項目数3.7項目1.3項目
スマホ表示に課題70.0%6.7%

課題ありの項目数は7項目中の平均。総合スコアの母数はhttp群10塾・https群28塾(2塾はスコア算出対象外)。2026年7月、大阪府を中心とする学習塾40塾を目視で診断。

これは相関であって、因果ではありません。httpだからスマホ表示が崩れるわけではありません。逆です。httpのままだということは、そのサイトが公開されてから長く手が入っていないことの目印になっている、と読むのが自然です。スマホが主流になる前に作られ、そのまま置かれている。だから他の項目も一緒に古い。

実際、httpの10塾のうち7塾はスマホ表示にも課題がありました。全40塾でのスマホ表示の課題あり率は22.5%ですから、3倍以上の開きです。更新が止まったホームページについての記事でも同じことが起きていました。古びるときは、まとめて古びます。

証明書が期限切れだと、どうなる?

httpのままより悪い状態です。ページが表示される前に全画面の警告が出て、閲覧を続けるにはリンクを押して進む操作が必要になります。

40塾の調査では、証明書が期限切れのまま運用されていた塾が1塾ありました。もう1塾は、httpsで開こうとすると証明書がドメインと一致せず「無効なURLです」と表示される状態でした。どちらも、一度はhttps化に手をつけた形跡があるぶん、かえって惜しいケースです。

証明書には有効期限があります。多くのレンタルサーバーは自動更新に対応していますが、設定を切っていたりドメインを移管したりすると更新が止まります。年に一度、自分のサイトをhttpsで開いてみるだけで気づけます。

https化にはいくらかかる?どうやる?

多くの場合は無料です。国内の主要なレンタルサーバーは無料SSLを標準で用意しており、管理画面で対象ドメインを選んで有効化するだけで証明書が発行されます。

ただし「証明書を有効にする」だけでは終わりません。そこで止めてしまうと、httpsでもhttpでも同じページが開ける中途半端な状態になります。最低限、次の3つまでをセットで行ってください。

  • サーバーの管理画面で無料SSLを有効にする(数分〜数十分で反映)
  • httpでアクセスされたらhttpsへ自動転送する設定を入れる(多くのサーバーは管理画面のチェックひとつ)
  • ページ内の画像やCSSの読み込み先に「http://」が残っていないか確認する

3つめは見落としがちです。ページ自体はhttpsになったのに、中で読み込んでいる画像が古いhttpのURLのままだと、鍵マークが出ずに警告が残ります。これを混在コンテンツと呼びます。制作会社に任せている場合は、この3つが済んでいるかを聞くだけで十分です。

ついでに確認しておきたいのが独自ドメインです。今回の40塾のうち3塾は、Googleサイト・Wix・Ameba Owndの無料URLのままで運用されていました。httpsには対応していますが、URLに塾名が入らず、サービス名の宣伝が表示される場合もあります。

https化すると、検索順位は上がる?

順位が大きく上がることは期待しないでください。GoogleはHTTPSをランキング要因の一つにすると2014年に公表していますが、影響は軽微とも説明しています。

https化は順位対策として取り組むものではありません。目的は、警告表示で保護者を不安にさせないことと、問い合わせフォームを安心して使ってもらうことです。順位はそのあとについてくるかもしれない、くらいの位置づけで十分です。

むしろ効くのは、今回の比較で見えたほうの話です。httpのままだということは、他にも手が入っていない箇所があるという合図です。https化をきっかけに、スマホ表示と更新日の2つを一緒に見直すほうが、集客への効果はずっと大きくなります。

よくある質問

塾のホームページをhttps化する費用はいくらですか?

多くの場合は無料です。国内の主要なレンタルサーバーは無料SSLを標準で用意しており、管理画面で対象ドメインを選んで有効化するだけで証明書が発行されます。作業を制作会社に依頼する場合は、その作業費だけがかかります。

https化すると検索順位は上がりますか?

順位が大きく上がることは期待しないでください。GoogleはHTTPSをランキング要因の一つにすると2014年に公表していますが、影響は軽微とも説明しています。https化は順位対策というより、警告表示をなくして問い合わせの取りこぼしを防ぐための対応です。

httpのままだと保護者の画面にはどう表示されますか?

アドレスバーに「保護されていない通信」または「安全ではありません」と表示されます。問い合わせフォームの入力欄をタップしたときには、より目立つ警告が出る場合があります。

SSL証明書の期限が切れるとどうなりますか?

httpのままより悪い状態になります。ページが表示される前に全画面の警告が出て、閲覧を続けるにはリンクを押して進む操作が必要になります。40塾の調査でも、証明書が期限切れのまま運用されていた塾が1塾ありました。

この調査について

調査対象
学習塾40塾のホームページ。内訳は大阪府(堺市・東大阪市を含む)37塾、滋賀県・埼玉県・岡山県が各1塾
調査期間
2026年7月13日〜7月31日
調査方法
各塾のホームページを1件ずつ閲覧し、7項目を◎・◯・△・✕の4段階で評価。https対応の有無は、塾の公式サイトとして案内されているURLのスキームで判定
調査主体
スマ塾(合同会社SyUNi)
留意事項
無作為抽出ではありません。ホームページを開設している塾を対象としているため、ホームページを持たない塾は母集団に含まれません。地域も大阪府に偏っています。総合スコアの母数は38塾です(2塾は算出対象外)。数値は全国の学習塾の実態を代表するものではなく、この40塾についての集計結果です
この記事の数値は自由に引用いただけます。引用の際は、出典として本ページのURLを明記してください。 出典:スマ塾「塾のホームページがhttpのままだと、何が起きる?──40塾中10塾が未対応でした」https://smart-juku.syuni.jp/guide/juku-hp-https.html

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