結論:まず自分のスマホで、最後までスクロールする

お金も時間もかかりません。途中で連絡先が画面から消える場所があれば、そこが原因です。

問い合わせが来ない理由は、たいてい「読まれていない」ではありません。読んだあと、連絡する手段が見つからないことのほうが多い。保護者は記事を読み終えたその瞬間に連絡します。そのとき画面のどこにも連絡先が無ければ、探すのではなく閉じます。

そして、この状態はパソコンで作った人には見えません。パソコンでは画面上部に電話番号が追従して出続けているからです。

確認するのは3つだけです。①スクロールしても連絡先が見えるか ②電話番号がタップで発信できるか ③押した先が行き止まりになっていないか。順に見ていきます。
スクロールしたあとに連絡先が画面から消える場合と、画面下部のボタンが残る場合を並べた比較図
問題は「読み始め」ではなく「下までスクロールしたあと」です。左は連絡手段が消え、右は残ります。電話番号は架空のものです。

いちばん多いのは、スマホで連絡先が消えること

パソコンでは画面上部に電話番号とボタンが追従して出続けるのに、スマートフォンでは同じヘッダーが追従しない。診断でいちばん多かった形です。

ある塾では、3,000px下までスクロールしても、画面内に連絡手段が1つも出ませんでした。パソコンで作って確認した人には、この状態は見えません。

保護者は、記事を読み終えたその瞬間に連絡します。そのとき画面のどこにも連絡先が無ければ、探すのではなく閉じます。

次に多いのは、タップで電話できないこと

電話番号は書いてあるのに、文字として置かれているだけでタップ発信できない状態です。

  • 電話番号が教室写真の説明文のなかにテキストとして書かれている
  • メールアドレスと電話番号、受付時間まで明記されているが、タップ発信できるリンクになっていない
  • 校舎ごとのメールアドレスとフォームはあるが、電話だけがリンクになっていない

保護者はスマートフォンで見ています。番号をタップするだけで発信できるかどうかで、一手間変わります。その一手間で、かける気持ちが途切れることがあります。

電話番号を画像にしている塾もありました。迷惑電話を避ける意図だと思いますが、保護者もタップできなくなります。あわせてAIにも検索エンジンにも読めなくなるため、おすすめしません。

見つかった、いちばん惜しい例

制作テンプレートの見本番号が、そのまま残っていた塾がありました。「入塾の流れ」ページに「TEL:0120-123-456」と書かれ、教室一覧の実際の番号と食い違っていました。

スマートフォンでの導線自体はよくできていて、最初の画面のすぐ下に問い合わせボタンがある塾でした。それだけに惜しい状態です。

もう1つ。最初の画面のボタンを押すとログイン画面に移ってしまう塾がありました。検討中の保護者は、そこで行き止まりになります。

どちらも、作った人が最後まで通しで確認していれば見つかるものです。公開後に一度、保護者になったつもりで最初から最後まで触ってみてください。

実際、82塾はどうだったか

課題ありは21塾(25.6%)。「要対応」は0塾で、連絡先がまったく無い塾はありませんでした。問題は、あるのに使える形になっていないことです。

問い合わせの導線(82塾)

  • ◎ 良好31塾
  • ◯ 問題なし30塾
  • △ 改善の余地21塾
  • ✕ 要対応0塾
「課題あり」は△と✕の合計で21塾(25.6%)。◎が最多で、9項目のなかでは比較的できている項目です。
9項目のなかでは比較的できている項目です。ただしここは問い合わせに直結します。1塾あたりの損失がいちばん大きい場所でもあります。

良い状態の塾は、何をしているか

3つの窓口と、常に見える位置です。◎と判定した31塾に共通していました。

  • 電話・フォーム・LINEの3経路……保護者によって使いたい手段が違います。電話が苦手な方はフォーム、すぐ聞きたい方は電話です
  • スマホでは画面下部に固定……スクロールしても消えないボタン。診断でも、これがある塾は評価が高い傾向でした
  • 受付時間の併記……「いまかけていいのか」が分かると、かけやすくなります
  • フォームは3項目……項目が少ないほど送信されます
  • 体験までの流れを明記……4ステップ程度で図示されていると、次に何が起きるか分かって安心できます

ある塾には、「その後しつこくお電話やメールをすることはありません」という一文が添えられていました。診断していて、これはよいと感じた工夫です。問い合わせをためらう理由の多くは、そこにあります。

何から手をつければいい?

①スマホで最後までスクロールしてみる ②電話番号をタップできるようにする ③画面下に固定ボタンを置く。この順です。

① スマホで最後までスクロールしてみる

ご自身のスマートフォンで開き、いちばん下まで進んでみてください。途中で連絡先が画面から消える場所があれば、そこが問題です。お金も時間もかからない確認です。

② 電話番号をタップできるようにする

文字として書いているだけなら、リンクに変えてください。制作会社に依頼するなら「電話番号を tel リンクにしてほしい」と伝えれば通じます。数分の作業です。

③ 画面下に固定ボタンを置く

スクロールしても消えないボタンです。「無料体験のお申し込み」など1つで構いません。2つ以上並べると、かえって押されにくくなります。

④ 見本番号が残っていないか確認する

念のためです。「0120-123-456」のような、いかにも見本らしい番号がページのどこかに残っていないか、サイト内を検索してみてください。

スマ塾なら、どこまで解決できる?

ここに挙げた課題は、ほとんどが制作(5万円〜・税別)の段階で片づきます。スマホでの固定ボタンとタップ発信は、最初から入っています。

スマ塾は、個人塾・地域密着塾専門のWeb支援サービスです。ここまでに挙げた課題について、何ができるかを正直に書きます。

よくある課題と、スマ塾での対応
よくある課題スマ塾での対応
スマホで連絡先が画面から消えるスクロールしても消えない固定ボタンを標準で設置します
制作に含む
電話番号がタップで発信できないタップ発信できる形で設置します
制作に含む
問い合わせフォームがない項目を絞ったフォームを設置します
制作に含む
見本番号やリンク切れが残っている公開前に全ページを通しで確認します
制作に含む
公開後に壊れていないか不安毎日の死活監視と、軽微な修正の代行
あんしん保守 月1,980円(税別)
念のため書いておきます。導線を直せば問い合わせが増える、と保証するものではありません。できるのは、連絡したいと思った人がつまずかない状態にすることまでです。この記事の内容は、スマ塾に頼まなくてもご自身で実行できます。

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よくある質問

塾のホームページで、問い合わせの窓口はいくつ必要ですか?

3つあると有利です。82塾の診断で良好と判定した塾の多くが、電話・フォーム・LINEの3経路を用意していました。保護者によって使いたい手段が違うためです。ただし数より、スマートフォンでいつでも目に入る位置にあるかどうかのほうが影響します。

電話番号を載せているのに問い合わせが来ないのはなぜですか?

タップで発信できない状態かもしれません。診断では、電話番号が写真の説明文のなかに文字として書かれているだけで、スマートフォンでタップしても発信できない塾がありました。電話番号はリンクにして、タップで発信できる形にしてください。

スマートフォンとパソコンで、確認すべき点は違いますか?

違います。診断で多かったのは、パソコンではヘッダーに電話番号とお問い合わせボタンが追従して出続けるのに、スマートフォンでは同じヘッダーが追従せず、下までスクロールしても画面内に連絡手段が出ないという状態でした。保護者の多くはスマートフォンで見るため、実機での確認が必要です。

問い合わせフォームの項目は多いほうがいいですか?

少ないほうが送信されます。診断で良好と判定した塾には、項目が3つだけのフォームがありました。聞きたいことは面談で聞けるので、最初の連絡では塾名・連絡先・相談内容程度で十分です。

本記事の数値は、スマ塾が2026年7月13日〜8月18日に学習塾82塾のホームページを診断した結果によります。全項目の集計と調査方法は学習塾ホームページ実態調査 ── 累計82塾で公開しています。数値の引用はレポート側をご参照ください。

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